蕗の茶屋
蕗の茶屋(写真)は主人公の住処でもあり、人形制作のための仕事場でもあり、なおかつ生業の場であった。両作品ともストーリーはほぼ同じであるが、[津和野]は一人称で書かれており、主人公の心理が巧みに表現されていて心をうたれる。
もうあれから4年くらいになるでしょうか?私は絶版になっている「脱出」を探すために津和野を訪れた。
まず殿町にある町立図書館に行ったが、係りの方もこの小説のことを知らなかったので、止む無く書架を探したが見つけることができなかった。
仕方なく「蕗の茶屋」を捜し歩いて訪ねた。 珈琲を淹れてくれた女性に用件を話すと、古い「文芸春秋」を出してきて「内にもこれしかないんですが・・・」と言った。
やむなく島根県立図書館からコピーを取り寄せて、やっと手に入れることができた。
両作品とも人形作家河津匂子(1965年死去)さんをモデルにかかれているが、有馬氏は66年の「津和野の鷺」、67年の「鷺の喪章」などの塩見氏の作品をもとに「脱出」を書いたと言われている。
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