BGM:「石見舟歌」/森良示氏作曲(益田市出身、カリフォルニア在住)
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石見曼荼羅観音霊場巡礼
              南野秀夫(高槻市在住・投稿):eoeo64@ares.eonet.jp

 昨年(平成14年)、3月定年退職となった。しばらくは、手続きで忙しかったが、3か月も過ぎると退屈して来た。その折、新聞広告に、ANN(全日空)の"どこまでも一万円"で行けますよというキャンペーンに心が動き、山陰地方で少し不便な石見地方にぶらり一人旅行を思いついて、早速7月8日〜7月11日の航空券とレンタカーの契約をする。
 目的が定まらないので、インターネットで「石見」を検索、石見地方を詳しく紹介されているホームページ「石見讃歌」を拝見。その中に、「石見観音霊場三十三番札所」で三十三箇所のお寺と十個所の客番のお寺が記載され、見所のお寺も紹介されていた。
 信仰心は、あまりないが、お寺の静かで清らかな雰囲気が好きなので、これまでにも四国88か所、秩父34観音巡礼を終えていたので、石見の観音さんをお参りしたい気持ちがみなぎってきた。
 「石見讃歌」を開設されている安達肇さんに、ガイドブックの購入を問い合わせて、第三十一番札所「清水大師」(写真右)住職様の紹介を受けて、手作りの「石見霊場巡拝図」をいただき、県地図を参考に、場所等を調べて7月8日の出発日を待った。

7月8日 雨天を衝いて一路石見空港へ
 出発日、沖縄地方に台風が接近しており、益田方面の天気予報は「雨」と報じている。やはり飛行機は、気流が悪くよく揺れたが、定刻に「石見空港」に到着、路線バスで駅まで行き、駅から10分余り、益田川に近いビジネスホテルに宿泊する。

7月9日 レンタカーで大田市へ
 翌日、9日、レンタカーで、温泉津町の「清水大師寺」にお参りをして、第一番札所から巡拝することにして、国道9号線を「浜田市」「江津市」と雨の中を走る。天気ならば、風光明媚な海岸線を気持ちよいドライブができるのにと、少しうっとしい気持ちで「温泉津町」へ・・・・・。

 温泉津町役場の方に、「清水大師」への道を尋ねて(案内標識は、設置されている)、山道を登って行く、午後1時過ぎ樹木に覆われたお寺に着いた。
 お寺の方に、石見観音霊場のことのお話を伺い、本堂でお参りした。住職の方が使用される教本がおかれていたので、拝借して「開経偈」、「般若心経」を声に出してあげる。お経が心にしみてゆく。日頃の生活を見なおすのにいい機会を得て、外は雨、心は晴れという感じである。
 お暇するとき、晴れている日は、海が見えて美しいですよと話され、また、お参りしてください。とのご挨拶を受けて太田市の第一番札所「円応寺」へ・・・・・。  第三番札所「福城寺」へと順路に従いにお参りして行く。
 途中、三瓶山の国民宿舎「さんべ荘」宿泊して石見銀山の第七番札所「清水寺」(写真右) までお参りし、10日夕方に益田に帰って、駅近くのビジネスホテルで宿泊する。

7月11日 益田散策と雪舟庭園
 11日に、飛行機の出発時間まで、益田市内散策する。 市役所で、観光パンフレットをいただく。柿本人麻、雪舟、海が観光ポイントのようだ。パンフレットのキャッチコピーは「新鮮で、古めかしく、茫洋として、繊細な町」である。  石見観音霊場で市内にある、「医光寺」、「萬福寺」、「延命寺」へお参りすることにする。
 バスで雪舟ゆかりのお寺、医光寺(写真右)へ、このお寺は、益田氏7代兼弘の時代(1363年)に創建され、640年間法灯を守っている。  総門は、七尾城の大手門を移築したもので、2本の太い柱に2重の屋根を持つ門で、県指定の重要文化財である。ここには、雪舟が第5代住職のおりに作られた庭園が有名である。この季節は、緑いっぱい庭を部屋からゆっくりと眺めていると、吹く風もさわやかでいい感じである。春はしだれ桜、カエデが紅葉する秋、庭が一段と輝く季節におとずれたいと思う。


 医光寺を後に、萬福寺(写真右)へ、益田川のほとりに建つこの寺は、宗派は時宗で増田氏の菩提寺である。境内に幼稚園が併設されていて、たずねたときは、子供たちのにぎやか声が聞こえて庶民的なお寺という印象を持った。ここの庭も、雪舟の作と言われている。奥にゆるやかな築山、手前に石組と池を配した庭で、いただいたパンフレットには、曼荼羅(悟りの境地)を表現していると言う。 
 私は、医光寺(武家様式の庭)と萬福寺(仏教様式の庭)の庭では、万福寺の庭のほうが、心にすんなり入って落ち着くので好きである。
 残された時間を七尾城跡近くの住吉神社、延命寺、雪舟が晩年を過ごした大喜庵(無住のため内部の拝観はできない)、記念館を回た。
 歩いて散策すると町の様子がよく分かる。道をたずねて心よく教えていただいた市役所の方、バスの運転手の方、時計ベルトを直していただいた駅近くの時計屋さんなど旅人に多くの方から親切にしていただいて感激した。
 今回は、第七番札所までと、客番のお寺しかお参りができなかったが、平成15年春には、もう一度、第一番札所からお参りして巡拝記は作成したいと思っている。

 

石見のアクセス

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観音霊場の見所

南野さんの巡礼記